🧑🏼‍🤝‍🧑🏾人々について書く

私たちはアプリを作成するのと同じ方法で、人を第一に考えて書きます。あなたが社内外どちらのオーディエンスに向けて書いているかに関わらず、他の人々について文章を書くときは、思いやりや寛容さ、敬意を持つことが大切です。自分の言葉が周囲に与える影響を意識することで、Mailchimpがより働きやすい場所になるだけでなく、この世界における私たちの価値観をより良いものにしていくことにつながります。このセクションでは、思いやりを持ちながら人々に関する文章を書くためのガイドラインを示し、さらに深く学ぶためのいくつかのリソースをご紹介します。

オーディエンスの考え方

  • 文法的に必要である場合を除き、「audience(オーディエンス)」の頭文字を大文字にしないこと。

  • オーディエンスをすべてひとくくりには扱いません。オーディエンスは実在する一人ひとりの人間ですので、「they(彼ら)」という言葉を使いましょう。

  • これは、「contact(連絡先)」についても同じ事が言えます。連絡先はひとつひとつが実在の人物であり、データではありません。

  • 私たちが提供するアプリには、「lookalike audiences(類似オーディエンス)」という機能があります。これは、お客様が既存の連絡先に類似している人々に対してマーケティングを行うための方法です。混乱を避けるために、この機能について言及するときには、必ず「lookalike(類似)」という修飾語を一緒に使用してください。

年齢

書いている内容に関連性がない限り、人の年齢について言及しないでください。必要であれば、カンマを利用して、年齢を併記します。

  • 「The CEO, 16, just got her driver’s license.(16歳になるCEOは、運転免許証を取ったばかりだ)」

人々について言及するときは、「若い」「お年寄り」「高齢者」など、年齢にまつわる言葉は使用しないようにします。

障がい

「びっこ」「つんぼ」など、障がいに関する用語の使用は避けます。書いている内容に関連性がない限り、人の障がいについて言及しないようにしましょう。もし言及する必要がある場合は、個人を主体とした書き方=「障がいを持つ人々」と、障がいというアイデンティティを主体とした書き方=「障がい者」のどちらを好むのかを尋ねてみましょう。

障がいを持つ人々について文章を書くときは、「苦しんでいる」「被害者」「ハンディキャップ」という表現はしません。「障がい者用駐車スペース」という言い方は、問題ありません。

ジェンダーと性的傾向

人々の集まりに対し「男性諸君」という言い方をしないこと。女性の集まりに対し「お嬢さんたち」という言い方をしないこと。

ウェイトレスの代わりに「ホールスタッフ」、ビジネスマンの代わりに「ビジネスパーソン」など、中性的な代用語を使いましょう。

単数代名詞として「they(彼ら)」を使用しても構いません。

以下の言葉は修飾語句としては使用できますが、名詞として使用することはできません。

  • レズビアン

  • ゲイ

  • バイセクシャル

  • トランスジェンダー(「トランスジェンダーになった」という言い方はしない)

  • トランス

  • LGBT

LGBTの人々やコミュニティについて、これらの言葉を使うのはやめましょう。

  • 同性愛者

  • ライフスタイル

  • 好み

「同性の結婚」は使わないようにしましょう。(「同性婚」も避けましょう。)別な方法で、単に「結婚」とすれば良いのです。

人について書くときは、その人に対して普段使われている呼び名を使います。分からない場合は、本人に尋ねるか、名前を使いましょう。

聴覚

聴覚に難がある人について書く場合、形容詞として「耳の不自由な」という言葉を使用します。「耳が遠い」や「聞こえづらい」といった表現も使用できます。

親から受け継いだものと国籍

異なる人種や国籍の両親を持つ人に対し、ハイフンで繋げた言い方は避けましょう。例えば、「Asian-American(分類的に表現するアジア系アメリカ人)」ではなく、「Asian American(ひとりの個性としてのアジア系アメリカ人)」という言い方をしましょう。

※現在日本語では、「Asian-American」も「Asian American」も通常「アジア系アメリカ人」と訳されています。違いとしては、ハイフンを使用する場合、「どこどこ系の人」という分類的な言葉になる一方、ハイフンを使用しない場合、「アジア系アメリカ人」という単純にその個人としての個性を表す、と考えられます。

健康状態

書いている内容に関連性がない限り、人の健康状態については言及しないようにします。

ある人の病状について言及が必要な場合は、身体的な障がいを持つ人々について書く場合と同じルールを使います。個人を主体に書くようにしてください。病気を抱えている人に、「Victim(被害者)」という書き方はしないこと。

精神状態および認知状態

書いている内容に関連性がない限り、精神状態や認知状態について言及しないでください。また、誰かが健康状態、精神状態、認知状態に問題があると決めつけてはいけません。

人を「精神的に病んでいる」と表現してはいけません。人の精神状態や認知状態について言及が必要な場合は、身体障がい者や病気を抱えている人について書くのと同じルールを使います。個人を主体に書くようにしてください。

人種

Mailchimpでは、文化や民族について書くとき、名前を大文字で始めます。たとえば、アフリカ人のディアスポラの中にいるアメリカ人を指す「Black」は、最初の文字を大文字にしますが、人の集団ではなく肌の色を指す「white」は、小文字のままにします。

視覚

目が見えない人について書くときは、「目の不自由な」のような形容詞を使用します。視力が低下している人の場合は、「ロービジョン」という言葉を使用します。

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